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コアバリュー
運用を「人が覚えている」から「体系が保証する」へ。標準を文書に、判断を規則に、規則をスクリプトに、スクリプトをゲートに。
体系が保証する、人の記憶に頼らない
標準を文書に、判断を規則に、規則をスクリプトに、スクリプトをゲートに。
七つのコアバリュー
一、文書が権威
「口伝えのやり方」は存在しません。あらゆる標準、あらゆる技術選定、否決された案とその理由まで、すべて文書に日付付きで書きます。同じ事実は一度だけ書き、他の場所では引用のみで複写しません。同じ事実を二か所に書けば遅かれ早かれ食い違い、食い違ったあとはどちらが正しいか誰にも分からなくなるからです。
二、索引が内容に先立つ
作業種別ごとに「作業ガイド」を編成します。ネットワーク機器の導入なら一つ、サービスのデプロイなら別の一つ。作業のたびにまずガイド自体を更新し、次にガイドが挙げる標準を更新し、最後に作業対象を更新します。順序は入れ替えられません。索引を先に更新しなければ、何を更新すべきか分からないからです。
三、作成と検収の分離
作成する側と検収する側は異なるモデルファミリーでなければなりません。これは形式的な二重確認ではなく、同じ推論の癖が誤りを犯すと同時にそれを見落とすことを避けるためです。検収報告書がなければ、作業は完了とみなしません。
四、ゲートの位置はリスクが決める
文書やプログラムの誤りはリポジトリに入る前の段階にあり、事後検収で十分に止められます。しかし導入やデプロイの誤りは、すでに事が済んだあとです。そのため不可逆な作業には事前ゲートを別途設けます。ゲートの位置は「誤りがいつ取り返しのつかないものになるか」で決めるべきであり、対称性のために全系統へ一つずつ置くものではありません。
五、判定基準は機械が検査できること
判断の余地がない規則はすべて検査スクリプトとして書き、作業開始前と引き渡し前に一度ずつ実行します。文書に書かれた規定は期待にすぎず、スクリプトになった規定こそが仕組みです。検査の仕組みを持たない推奨は、実務上は書いていないのと同じです。
六、等級区分と境界
データは機微度に応じて等級区分し、サービス提供者の法域と突き合わせます。最高等級の顧客識別データは一切ネットワーク外に出しません。証明書や秘密情報には明確な取り扱い境界があり、AI は参照構造を作成し、人が証明書の値を提供します。判定基準は「この秘密が漏れたとき、相手が他人になりすませるか」です。
七、理由を残す
記録の範囲は結論だけでなく、説明、理由、判断点、検討の根拠を含み、否決された選択肢とその理由まで書きます。理由を残さなければ、次の人は改めて尋ねるしかありません。そして同じ問いが二度目に発せられたなら、それは一度目の答えが残らなかったということです。